人工知能という表現の守備範囲の変遷(備忘録)
要は人の思考過程や意思決定を代替してくれていればAIでくくれる感じかな。
そこに繋がる技術や関連技術をAIと呼んでいるかも。
その時代の先端のIT技術をAIと呼んでるという意見もTLで見たな。。
AI学会の人も我々の成果ではないが、みんながこっちに来たと言われていたw
(Deepの話だったと思う)
10年くらい前、人工知能と呼ぶには表現的に行き過ぎてるので、
機械学習と呼ぶようになったと先生が言ってた気がするが、
ビジネスサイドの人がひっくり返した気配かも。
個々にAIでない専門用語で研究してた人達はAIでくくられるのが嫌いな印象w
以下は、あくまで、印象です。
実はこうだと教えてもらえると嬉しいです^^
20年位前まで
・推論とかエキスパート・システム(Prolog的な印象)
-NNやGAをどう呼んでいたかあまりはっきり記憶してないが、
手書き文字の認識とかAI的印象ではあったかも
-A-lifeが従兄弟的なポジションだがAIと呼ばれてない印象
カテゴリはGPだと思うが、ティエラを思い出す。
GPは当時AIカテゴリだったのか謎だが生成系の一種だ。
人工生命(AL)の本で紹介されてる
-生成系にAI画家のアーロンがある、エキスパートシスを応用してるのでAIの部類。
マルチエージェントシステムだと本には書いてある(仔細を論文では公開してない)。
-ファジーをAIと呼んでいたか思い出せない。最初の頃はファジーと呼んでなかったらしい。
-言語処理とデータ分析は分離してた印象, 言語処理にAIの印象はないがIMEがAI的印象だったかも
10年くらい前~
・人工知能は機械学習(ML)に取って代わられた(SVMのせい。助教あたりの先生が言ってた)
-AIはかなり下火な印象(マルチエージェントシステム(DAI)もそう)
機械学習にNNとか体系化されててびびった(ビショップ本)
-GAは謎ポジションwだが、lcs,xcs的にはAIかな
-GP+MLなども水面下で進んでいるよう、自動化の一種ではあるがAIと呼ばれてないかも
GPがパターン認識の本に載ってた気もする
-機械学習がデータマイニングを吸収、統計的機械学習など。
-NLP = 言語処理+テキストマイニング+ML
テキストマイニングはデータマイニングの延長に出てきたように見えた。
MLの高い性能のせいで比較の必要性急務
-強化学習(RL)も機械学習の文脈に入ってきた
(これはDQNかバンデッドのせいかもしれないからもう少し後かな?)
5年くらい前
・DEEPがでてきたあたりから、人工知能が再浮上した印象、BI的にも盛り上がっている感じ
-人工知能(ML,RL,Deep,OR,統計系,NLP)なんでも気軽にAIと呼んでる印象。楽でよいw
回帰、判別、生成系、自動化,時系列分析あたりがターゲットかな、
bot技術,ドローン,IOTは新項目的。音声対話系も再活性、GMM-DNN系など。
-ファジーは死にかけと聞くが論文的には散見される印象
-NLP = テキストマイニング+言語処理+ML+DEEP、マルチモーダルなど
-RL -->DQN系 でブレイク
-AdTech,FinTech,RealTech,EduTech... HRTech(人材系はヒューマンリソーステックと呼ぶらしい)
この表現はアドテクが先陣を切ってた印象、FinTechは急速に守備範囲を広げた。
最初はAI的ではなかった気も...アプリやブロックチェーンなどだったと思うが、
株価の予測なども入り込んできてAIも守備範囲に...
わりと最近
-NLP ... ニューラル言語モデルがいろんな所で昔のモデルに取って代わっている
-画像、動画系と絡んでロボットや自動運転系の進展が早い
-GAN周辺も進展してる。敵対的学習が多方面に展開中
生成データを学習に使おうというアイデアもよく見る
-情報学習理論と自然現象が近づいている。量子とか情報物理とか。
デジタルとアナログ技術のバランスもまた変わるかもしれないな
参考
【雑記】なぜ「人工知能」という言葉が使われてしまうのか - 歩いたら休め
備考
自分の今の専門はDAI系(MAS,ABMs)で企業など組織を扱ってます。元の専門がNLP(FinTech寄り)で
学部のコース的にはシステム工学(OR、統計、データマイニング、金融工学、経営工学、ソフトウェア工学...)筋です。
高卒まで10年くらいプログラミングが趣味だったので昔の記憶があります^^;